
私が以前勤めていたイーストウエスト日本語学校では、毎年1月末になると「落語鑑賞会」 が行われます。やってくださるのは、桂扇生師匠です。本当にちょっとした出合いが、こうして四半世紀におよぶおつき合いに発展していくとは、嬉しいかぎりです。
出合いについては、こちらに記してあります。
落語を通して、留学生のこころに灯をともす~桂扇生師匠の留学生への温かい思い~

/https://acrasweb.jp/?p=1822 (2024.1)
今年も実施場所は、中野芸能小劇場「すまいる」で、演目は「初天神」、留学生達も大きな笑いに包まれていました。まずは小噺から始まります。短いさまざまな小噺に、学生さん達はどんどん引き込まれていきました。この小噺は、学生さんの中には分かったり、分からなかったりということもありますが、ここで「語彙不足」に気づいて、「もっと勉強しよう」と思ってくれることもあり、すてきな副産物もあります。

今回は、久々に留学生が小噺にチャレンジしてくれました。コロナで「二人揃って高台には・・・」ということもあり、しばらくやっていませんでしたが、今年はスリランカ出身のへーサラさんがチャレンジ! 「魚市場で品物を見ていた留学生と店員のお話」でした。大勢の前で舞台に上がって一席……余裕たっぷりにやってくれたへーサラさんに感謝、感謝です。

終わってからへーサラさんに話を聞くと、「いい経験でした。楽しかったです」という答えが返ってきました。扇生さんも、「いやあ、みんなの前で、よくやったねえ。すごいよ。これからも日本語の勉強、がんばってね」とニコニコ顔で語りかけてくださいました。
毎年、落語鑑賞会が終わってからは全員で学校に戻って、授業の中で振り返りをしたり、感想文を書いたりします。ここで、いくつか感想文をご紹介します。

※これは、授業で感想を書いてその場で提出したものであり、一切教師による修正は入っていません。
※また、写真・感想文はすべて掲載許可をもらってあります。





