現場から

第32回松戸市外国人日本語スピーチコンテストで、高校生大活躍!~スピーチに、ボランティア活動に!~

2月17日、松戸市国際交流協会(MIEA)主催の「外国人日本語スピーチコンテスト」が行われました。毎年、審査員として参加していますが、今年は、高校生の活躍がとても印象に残りました。そこで、今回は、高校生の方々に焦点を当て、記事を書きたいと思います。

■司会者は、昨年のスピーチコンテスト出場者

お二人の司会者は「まつど国際文化大使」、そして、昨年度のスピーチコンテスト出場者でした。こうして、前の年の出場者が、今度は司会者としてコンテストの運営に携わるのは、とても良いシステムだと思います。

    ハイチェンコ マクシムさん(まつど国際文化大使 ウクライナ出身)

    クアン テイ クオンさん(まつど国際文化大使 ベトナム出身)

昨年、マクシムさんは、「松戸市国際交流協会理事長賞」、クオンさんは「松戸市長賞」を受賞しました。お二人のスピーチ原稿は、以下の記事からご覧いただけます。

   松戸市国際交流協会のスピーチコンテストのテーマは「変化」

       ~久々の松戸市民劇場での実施に感動!~  

               https://acrasweb.jp/?p=1928

■2つの高校の生徒さん達によるボランティア活動

MIEAのスタッフの方々によって、入念に準備をされたスピーチコンテストですが、当日運営をサポートするのは、以下の二つの高校の生徒さん達です。

     *千葉県立松戸国際高等学校

     *松戸市松戸高等学校

最優秀賞「松戸市長賞」を受賞したサフィさんと

終わってからの懇親会で、松戸国際高校の先生方とお話をしましたが、約10人の生徒さんがボランティアとして参加したのだそうです。なんとこの高校には、部活として「ボランティア部」があり、彼らはこうしてイベントなどに積極的に参加し、お手伝いをしているのです。懇親会で飲み物を・・・というアナウンスを聞くとすぐに、「いかがですか」とにこやかに声をかけてくれ、そこから楽しい会話が始まりました。実に爽やかに参加者をサポートしている姿に感動しました。

■二人の高校生、みごと受賞!

今回、14人の出場者のうち、お二人が高校生(2年生)でした。

    シラジ ヌールウル サフィさん(パキスタン)

    セルゲレン アニルさん(モンゴル)

サフィさんは、「希望を持つ大切さ」をテーマにスピーチをし、みごと「松戸市長賞」を手にすることができました。4年生の終わりに日本に来たサフィさんは、1年後パキスタンに戻ることになりました。でも、どうしても日本で勉強したいという思いから5年後に来日し、中学に入学。そして、「必ず高校に入学する」という思いで頑張り、今、高校2年生として元気に暮らしています。それまでのサフィさんの思いがスピーチでしっかりと語られています。

アニルさんは、「周囲のサポートに感謝する大切さ」というタイトルでスピーチをしました。日本語がほとんど分からない状態で中学に入学したアニルさんですが、周りの方々のサポートで日本語も上達し、サッカー部仲間の励ましにも助けられました。こうして充実した高校生活を送っているアニルさん、コンテストでは、「東京ラスク賞」を受賞しました。

私は、お二人のスピーチを聞いて、全国各地にいる「日本語が分からない状態で学校生活がスタートした中学生や高校生」、そして、そうした方々の周りにいらっしゃる日本人の方々に、お二人の経験談からくるスピーチ原稿をご紹介したいと思いました。そこで、懇親会でお二人にお願いをし、スピーチ原稿と写真の掲載許可をいただきました。     

  (※集合写真は、MIEAの方から送っていただいたものです)

皆さま、どうぞご覧ください。

【サフィさんのスピーチ原稿】

<サフィさんのスピーチ原稿続き>

【アニルさんのスピーチ原稿】

<アニルさんのスピーチ原稿続き>

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