現場から

イーストウエスト日本語学校「秋の写真展」にも俳句がいっぱい!~「フォト俳句」を愉しむ留学生たち~

イーストウエスト日本語学校の俳句づくり実践の続編です。

先ほど以下のような記事をアップしました。

   <イーストウエスト日本語学校「2022年度俳句コンテスト」結果発表

      ~選句用紙に書かれた温かいコメントに感動!>  https://acrasweb.jp/?p=1011

留学生たちが、楽しそうに俳句に取り組んでいる姿を知っていただけたことと思います。

もう1つ、同時に実施した「イーストウエスト秋の写真展」について、俳句を軸にお話をしたいと思います。

これは、数年前に始まったイベントですが、留学生はそれぞれ「日本の秋」を楽しみ、写真に収めていったものを、みんなで共有したいということから「秋の写真展」がスタートしました。作品の中にはフォト俳句もありました。なんと一席になった「夜歩きで 金木犀の 香り道」もフォト俳句として出ています。写真を見ると、刘さんが「この俳句」が作りだした時の想いが、より鮮明に伝わってきますね。

実は、刘さんのクラスでは、こんな実践があり、その中で「夜歩きで 金木犀の 香り道」という俳句が生まれたのだそうです。そういえば、刘さんのクラスからいくつものフォト俳句が出ています。そこで、ちょっと担任の益田さんに話を聞いてみました。

M7クラスの担任である益田さんは、こんなことを考え、フォト俳句を作る授業をやったそうです。

  井之頭公園への校外学習、本当に楽しそうでした。「この思い出を残してほしいなあ」と思って、クラスのラインの中で写真を共有していました。ちょうどその頃、「秋の写真展」のことが出てきたので、「希望者だけでいいから、出してみない?」と声をかけたところ、みんなが載せたい!」と。次に、俳句づくりのことを思いました。「俳句を作って、写真に載せたら、もっと良い思い出になる」と思い、授業で俳句づくりをしました。ちょうど俳句コンテストの時期だったので、その中から1句俳句コンテストのためのクラス代表句を投票で選んだのが「夜歩きで 金木犀の香り道」でした。校外学習の時間のことではありませんが、とても印象に残って俳句にしたのでしょうね。

学習者同士で思いを共有し、その思いを皆で深めていくプロセス、素晴らしいと思いました。

「まずイベントありき」ではなく、学習者とともに実践をする中で進んでいく姿、流石ですね。皆さまも学習者の方々と、さまざまな形で俳句を楽しんでみませんか。ちょっとフォト俳句にある俳句を記しておきましょう。

  どんぐりを 木の周り置く リスの礼

  秋風や 公園の川 きれいな葉

  夜歩きで 金木犀の 香り道

  皆の影 赤い黄色い 秋の城

  風寒い 世界金色 秋が来た

  木漏れ日の こんなに素敵 秋の日だ

  紅葉撮る 樹下可愛い 女性いる

  渡り鳥 北方へ飛び 寂残す

  リスたちは カミカミ噛むよ 木の果実

  カンナ付き 友達がない 寂しいな

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