2024年10月30日、第1回認定日本語教育機関審査の結果が、文科省のサイトにて公表されました。
※追記(11月13日)
日本語教育機関認定法ポータルにて「認定日本語教育機関案内」が掲示されました。
https://www.nihongokyouiku.mext.go.jp/top/guide-japanese-language-institution
1.認定結果
・申請機関総数 72件
・認定とした日本語教育機関 22件
・不認定とした日本語教育機関 3件
・審査中に取下げを行った日本語教育機関 36件
2.認定結果一覧
令和6年度1回目認定日本語教育機関の認定結果一覧 (PDF:535KB)
- 中央教育審議会生涯学習分科会日本語教育部会長所見
この件に関する記事も、2本紹介しておきます。
1)日本語学校、7割が「落第」 初の審査で目立つ準備不足
<日本経済新聞2024.10.30 電子版>
/https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE098PO0Z01C24A0000000/
4月施行の日本語教育機関認定法に基づく日本語学校の初審査で、国に申請した72校のうち認定されたのは22校だったことが30日、分かった。約7割が教育課程の内容が不十分などとして〝落第〟となった。全国873校のうち申請はまだ一部だが、準備の遅れが明らかになった。
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国は留学生の受け入れ拡大を進める。政府の教育未来創造会議は2023年4月、19年の31万2千人から33年に38万人とする目標を掲げた。23年時点で9万1千人が在籍する日本語学校も入学者の増加が見込まれ、受け皿整備が急務になる。
日本語教育機関認定法により、文部科学省が日本語学校の教育内容などを審査し、要件を満たした学校のみを認定する仕組みができた。施行から5年となる29年春までに認定を受けなければ留学生を受け入れられなくなる。 ・・・・・・後略
2)インドネシア、ベトナム、台湾の留学生を受け入れ 公営の『おおさき日本語学校』文科省に認定 来年4月に開設 宮城・大崎市
<tbc東北放送10/30(水)17:30>
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tbcsendai/region/tbcsendai-1521715?redirect=1
宮城県大崎市が来年4月に開設する公営の日本語学校が30日、文部科学省から日本語教育機関として認定されました。公立としては全国で2か所目の日本語学校となります。
文部科学省の認定を受けたのは、大崎市が来年4月に開設する「おおさき日本語学校」です。旧西古川小学校の校舎を改修しインドネシア、ベトナム、台湾の留学生を受け入れます。
初年度の募集定員は60人で教育課程は2年、1年6か月、1年の3コースです。公立の日本語学校としては全国で2か所目となります。
大崎市では人口減少が課題となっていて留学生には授業だけでなく、地元住民との交流を通じて卒業後の地域への定着を図りたいとしています。
大崎市の伊藤康志市長は「地域の活力となるような留学生を招き、地域との交流を深めながら多文化共生の花を咲かせ結実するよう取組みたい」とコメントしています。
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多くの日本語教育関係者が、「第1回審査結果」の公表を待っていました。かなり厳しい結果となりましたが、それぞれの日本語学校が真剣に教育理念に向き合い、教育内容を見直し、さらに経営の在り方などを考え直す良い機会になるだろうと思います。また、それぞれの学校において、教師がより良い環境で、適切な条件のもとで働けるようなシステムづくりが進められることを切に望みます。