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第23回アクラスZOOM寺子屋実施報告<著者との対話『CEFR-CVとことばの教育』>(講師:櫻井直子氏)

5月9日(木)に、第23回アクラスZOOM寺子屋<著者との対話>(学び合研修通算83回)を実施しました。講師は、長年ベルギーで教えていらっしゃる櫻井直子氏です。取り上げたご著書は『CEFR-CVことばの教育』です。

今、「日本語教育の参照枠」への関心が高まり、さまざまな教育現場で「参照枠」をもとにカリキュラムの再編成などが行われています。その「参照枠」は、2001年に欧州評議会より出されたCEFRを参考にして作成されました。

さらに、欧州評議会はCEFRのユーザーからの声を拾い、より良いものにするべく検討を重ね、ついに2020年にCEFR-CVが公開されました。それを受けて、櫻井直子氏と奥村三菜子氏は二人で勉強会を重ね、2024年1月に『CEFR-CVことばの教育』を出版されたのです。少し「はじめに」から引用したいと思います。

前略……

 そのうち、CEFRを参照した実践を通して、CEFRの教育現場への文脈化に関心を持つ国や機関を越えた多くの教師たちと知り合い、思いや悩みを共有し、協働活動が生まれ、その成果の一つとして2016年に『日本語教師のためのCEFR』(奥村・櫻井・鈴木編著、くろしお出版)を出版いたしました。

 その後、筆者らはそれぞれの教育現場で言語教育と向き合いながら、CEFRで最も重要な言語活動と位置づけられた「仲介」をどのように理解し、教室活動に結び付けていくのか、試行錯誤を繰り返しえtいました。2018年にCEFR-CVの試行版が公開されると、早速、更新された「仲介」の箇所を各繰り返しで読み始めました。ですが、抽象的な記述も多く、理解はしたものの、その理解が本当に正しいのかどうか自信が持てずにいました。そんな折、たまたま互いにCEFR-CVの理解に苦しんでいることを知り、一緒にCEFR-CVの全文を読むことにしました。……後略

仲間との協働によって<「考える教師」がCEFR-CVを参照するときの本」が生まれたのです。

研修会については、当日のパワポ資料、参加者の皆さまの「感想」をご覧ください。

当日使用したパワポ資料:

/https://acrasweb.jp/wp-content/uploads/2024/05/2024.5.9_acras公開用.pdf

参加者の「感想」

/https://acrasweb.jp/wp-content/uploads/2024/05/第23回アクラスZOOM寺子屋「感想」(サイトで共有版).pdf

情報:

CEFR-CVの日本語版、公開!(2024.3)

『言語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠―新能力記述文を伴うCEFR随伴版』~

   /https://acrasweb.jp/?cat=26

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