2022年9月6日、中野ゼロホールでイーストウエスト日本語学校のスピーチコンテストが行なわれました。2020年3月にコロナ禍に入ってから、2年間は会場でオンライン参加者用の設備を設定し、ハイブリッドでの実施でした。世の中が「対面中止⇔対面もOK」と方針がくるくる変わる中、「中野区の施設がOKならば、実施しよう」という方針で、行ってきました。
幸いにも、全面禁止の時期にはかからず、2020年9月、2021年9月と実施してきました。実施した先生方は、慣れない設備への配慮、参加する学生さんへの指導、オンラインでのスピーチ代表者への指導と、本当に大変でした。しかし、そこは全員野球で乗り越えたイーストウエストでした。
*「イーストウエスト日本語学校、今年もゼロホールでスピコン開催
~入国できない留学生の「思い」を知ってください~
http://www.acras.jp/?p=11952 (2021.9)
*「ホールでのスピーチを聞いて、さらに来日の夢が膨らむ未入国の日本語学校生
~対面とオンラインのハイブリッド型スピーチ大会実施!
昨年は、入賞者だけではなく、個人的にインタビューを3人させてもらい、彼らの熱い思いをお伝えしてきました。
*イーストウエスト日本語学校スピコン後日談(1)
「日本語・日本文化の面白さを語る留学生は、就職希望!
~「オノマトペ」から見える日本語の魅力~(スベトラナさん)
http://www.acras.jp/?p=11974 (2021.9)
*イーストウエスト日本語学校スピコン後日談(2)
「イラストと日本語を学び、中国に「金子みすゞの詩」を広めたい
~絵本作家をめざす日本語学校生~(王軍瑶さん)
http://www.acras.jp/?p=12000 (2021.9)
*イーストウエスト日本語学校スピコン後日談(3)
「≪日本大好きロシア人」、ついに日本での就職決まる!
~12歳から「日本に住みたい!」と思い続け……~(ダリアさん)
http://www.acras.jp/?p=12038(2021.9)
そして、今年9月6日に実施した全員ホールでのスピコン実施。コロナは収まってはいませんが、「やっと平常の生活が戻ってきた!」という思いでいっぱいになりました。私は、午後部の最後の総評で、思わずこう話し始めました。
(クラス数が多いので、午前部、午後部と2回に分けて実施します。午後部は、初級クラス、初中級クラスです)。
やっと4月、5月に日本に来られた皆さん。こうしてゼロホールで、一緒にスピーチ大会で出来て、本当に嬉しいです。スピーチも、クラスの応援も、そして、ショータイムも、本当に素晴らしかったですね!
まだ日本語学校に入学して半年にもならない皆さんが、本当に生き生きと楽しそうに、司会をし、プレゼンをしている姿に、涙が出そうになりました。この短い期間に、アチコチ旅行して感じた日本の魅力について語ってくれた人もいました。オンライン授業にも、その良さがありますが、やはりその地に行って、その地の自然・生活に触れ、人々と対話をすることの大切さ! この「当たり前」のことができることの幸せを改めて感じました。
みんなありがとう!よく待っていてくれましたね!
では、いつものように、入賞者名を記し、許可を得て原稿をご紹介することとします。
どうぞお読みください。コロナ禍でも、「自分らしく生きたい」「日本に来て勉強したい/将来働きたい!」という留学生の思いが込められています。
第1位&観客賞 「縮んでいく夢」 M4 劉家瑋さん(台湾)
第2位 「やりたいこと」 M10 リセンコ アレクサンドラさん(ロシア)
第3位 「自分だけの人生を探そう!」 M2 李云梁さん(中国)
特別賞 「留学生活は発見がいっぱい」 M7 崔雯珺さん(中国)
【午後の部】
第1位 「私の小さな研究」 A5 ウォン ヨン フィ ジェイソンさん(マレーシア)
第2位 「私の京都旅行」 A8 李冬さん(中国)
第3位&観客賞 「のび太くんになりたい」 A6 宋智远さん(中国)
特別賞 「エコロジーに対するロシア人と日本人との違い」
A1 ブイノフスキー ドミトリーさん(ロシア)