現場から

山脇ゼミ主催「第13回なかの多文化共生フォーラム」、今年はキリンとコラボで実施~多様な人々を巻き込み、社会の動きに対応した取り組み~

12月10日に、明治大学山脇ゼミ主催の「なかの多文化共生フォーラム」が行われました。今回が13回目となりますが、毎年、その時期に社会に起っているテーマを軸に、さまざまな切り口で組み立てられているフォーラムに、大学生のデザイン力、実行力に感動です。

■第1部  キリンビールと山脇ゼミのコラボ企画:異文化理解セッション~飲み会篇~

今年は、明治大学の近くにあるキリンビールとのコラボが一気に進んだ年でもありました。山脇ゼミでは、10月に「なかのクエスト~ともに歩く、共生のまち~」をテーマに、キリンホールディングスと共同で、「中野区まち歩きイベント」を実施しました。私もお誘いを受けたのですが、残念ながら仕事と重なってしまい、参加できませんでした。多様な方々が集い、わいわい言いながらのまち歩き、いいですね!

山脇さんのお話によると、今年7月に行われた「中野区長と留学生との懇談会」に参加したキリンの方から、「ぜひ、ご一緒に何かやりましょう!」という声掛けがあり、協働がスタートしたのだそうです。第1部のテーマは、「日本の飲み会文化」です。いろいろなデータを提示し、みんなが楽しめる「飲み会」にするために、飲み方、振る舞い方についてのお話があり、その後、外国の方々からも意見が出され、興味深い展開となりました。

私にとって特に興味深かったのは、アルコール体質チェックシートの実践でした。バンドエイドのようなシートを腕に貼って、20分間放置。その後、はがした後、色が赤く変わっていたら、お酒に弱い人、変わっていなかったら強い人、という判定です。私はもちろん一切色が変わらず・・・。やっはりお酒は飲み続けてもよさそうです。

  コンテストに出場した4人の大学生と一緒に

■第2部 山脇ゼミ活動報告 

~14の活動から見える1年間~

なんと14もの活動について報告されました。小学校、中学校から高校まで多様な教育機関との連携、区役所や中小企業診断士会でのワークショップ実施、また東京都のプレゼンコンテスト出場(優勝)など、実に多様な活動内容でした。ちょっと挙げておきましょう。

  (1)女性ファッション誌MORE「やさしい日本語記事」の作成

  (2)なかの生涯学習大学との合同ゼミ

  (3)中野区長と留学生の懇談会

  (4)東南アジア大学院生との交流会

  (5)中野区役所職員向け ワークショップ        

  (6)中野抽象企業診断士会 ワークショップ

  (7)東京都鷺宮高校 高校生向けワークショップ

  (8)多摩市主催 やさしい日本語ワークショップ

  (9)横浜市大網中学校 中学生向けワークショップ

  (10)横浜市立小中学校 教員向けワークショップ

  (11)韓国合宿 インターカルチュラル・シティ国際シンポジウムへの参加

  (12)なかのクエスト~ともに歩く、共生のまち~

  (13)杉並区立新泉和泉小学校 小学生向けワークショップ

  (14)東京都主催 ダイバーシティ プレゼンコンテスト

ここでは、14番目の「ダイバシティプレゼンコンテスト」についてお伝えしたいと思います。このコンテストは、毎年大学生から東京都に提言を行うことを目的に、実施されているもので、今年のテーマは「ダイバーシティ&インクルージョンー大学生が考える東京の未来―」でした。

参加大学は、法政大学(松尾ゼミ)、明治大学(山脇ゼミ)、東京都立大学(丹野ゼミ)、中央大学(中川ゼミ)、東京女子大学(松尾ゼミ)の5つの大学です。山脇ゼミのテーマは、「Beyond Borders~ハグくむ未来世代~」、最近の社会的状況を反映した、外国人に対するデマ情報や不安を煽るような発信の広がりや、共生に難色を示す日本人の増加という課題に対する解決法の提示です。今年既に実施してきた高校生を対象にしたワークショップなどをもとにした提言はインパクトがあり、共感を得られました。「どのように?」……続きは、ぜひ動画をご覧ください!

  *山脇ゼミのプレゼン動画

「Beyond Borders~ハグくむ未来世代~」

  /https://youtu.be/0c-c90Z561g?si=heiZm7AloIRYEfr6

   *ゲスト 星野ルネ氏

   *聞き手 山脇啓造氏

   *コメンテーター  酒井直人中野区長

第3部は、星野ルネさんによるトークセッション「インクルーシブな社会の実現に向けて」と題し、カメルーン生まれで、4歳の時に来日したルネさんが、ご自分の経験をもとに、さまざまな考えを伝えてくださいました。

◆SNSにはネガティブな意見が出回っているが、不安がない人は『私は不安はありません』とは言わないから見えない。だから、これを機会に話し合う場が出来るといい。今ほど社会の関心が高まっている時はない。それを活用することが大切。

◆地域のルールを守らないというのも、知らないから守れないこともある。知るための機会をちゃんと作っているかどうかを考える必要がある。

◆考えの違う2つのグループが、どちらが見ても明らかなこと、エビデンスをもとに、話し合う場を作ること、どちらにも属さない「真ん中」を作って、話し合いを始める。

             ♪     ♪     ♪

フォーラムの後は懇親会があり、楽しいひと時となりました。大勢の方々と出合い、本音で語り合えた貴重な時間でした。こうして大学生が企画運営し、区や企業が一緒にやって作り上げていくフォーラム、全国にどんどん広がっていくといいですね。


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